風水学

国際風水学研究所

地球環境の悪化原因

森を破壊した四大文明


人類が文明を持ち始めた時代。

地球上には、大きな4つの文明が存在していました。
即ち、メソポタミア、インダス、黄河、エジプトです。 これらの文明が成立する為には、いくつかの条件が揃うことが必要でした。  まずは大河があり、十分な水が得られること。  そして肥沃な土地があり、農業が行えること。  このふたつの条件を満たした場所で、上の古代4大文明と呼ばれる文明は発達し、人類が繁栄する礎を築いていきました。  
しかし……上記の文明は同時に、ひとつの限界をも示していたのです。  その限界とはなにか。それは、これらの文明がかつてあった地域が、現在どうなっているかを考えてみれば自ずと明らかになっていくでしょう。  

例えば、黄河文明の栄えた黄河流域では広大な黄土地帯がうまれ、そこの森林率は一時は6%を割っていました。  例えば、インダス文明の中心があった地域は、いまは荒涼な砂漠となっています。  メソポタミアにかつてあった広大な森もいまはその姿を消し、唯一砂漠地域でナイルの洪水による肥沃な泥を使って文明を築いていたエジプトも、いまは自らが建築したダムによって土地を痩せさせています。  かつて、人類が文明を築いたこれらの地域全てが――現在は森の殆ど存在しない、荒れた土地になってしまっているのです。

 何故このようなことが起こったのでしょうか。  それは、現代の文明へと繋がるこれら4つの古代文明が、全て同じ方法によってその文明を維持していたからなのです。  

その方法とは……森を伐採し、その恩恵を受けること。生い茂っている森の木々を伐採し、それを燃料として、また建材として用いることでこれらの文明は発達しました。しかし、いずれの文明もただ森を切り開き、その恩恵を一方的に受けるだけで、環境と共生するという観点を持てなかった為に、森林という資源が枯渇していくにつれて文明は衰退し、その土地は砂漠となっていったのです。  

この4つの文明が持っていた特色――環境と共生せず、ただ刈り取るだけという思考は、メソポタミアを通じてギリシャ・ローマ文明にも受け継がれました。そして、その命脈はいま現在のヨーロッパ文明にもその影を色濃く残し、ヨーロッパを源流とした、アメリカをはじめとする諸国もその影響から逃れられていません。



人類の世界を席巻し、そして文化の違いによらず、人類の大部分がその恩恵を受けている欧米文明。その根幹となった古代文明には、環境と共生するという概念を持たなかったのです。それ故に私達人類は容いに地球という自らが住み暮らす場所を荒らし、壊し、そして枯れきったならば新たな場所へ移るか、別の場所を刈り取ってそこで産み出されたものを消費するという生き方を長い間続けてきました。

 その結果、地球の環境は悪化していったのです。  そう、環境破壊という問題は、それが形になる遙か以前から私達の内にあったのです。地球という私達を生かしてくれている環境を省みず、森を破壊するだけで共に生きることを考えない。そういう、破壊を前提とした発展を良しとする古代文明の考え方に従い、私達は数千年もの発展を続けてきたのですから。  
私達は、最初の選択の時点で地球というかけがえのない星を傷つけ、自らの首をも絞める生き方を選択してしまいました。  

私たちは、そうやって生きてきた何千年分の負債を、これから生きていく私達は背負わなければなりません。  もし、ここで私達がその負債を負うことなく、いままで通りの生活を続けるならば……そう遠くない未来に、地球は人類の生存出来ない環境へと変わってしまうでしょう。 しかし〜


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